潟上市内における天然芝サッカーグラウンド整備事業

MENU

【岩瀬レポート】20カ所近い候補地を経て決まった潟上

2022年9月4日

昼と夜の温度差がだいぶ大きくなってきました。
成長著しい夏が過ぎ、既に何度か芝の刈り込みを行っています。
芝は上に伸びた葉を刈ることで横の成長を促し密度があがっていく性質を持っています。
密度は濃くなってきた部分も多いですが、まだまだな状況もある状態です。

さて、前回は芝生の種類についてご説明しましたが、今回はこの場所にした理由をお話しします。
場所を決める上で前提条件として「10,000平米(サッカーコート7,140平米)の敷地」「秋田市内(アクセス)」「環境(風・音・景観等)」「地下水」「周辺施設との連動性」などを考慮しながら候補地を探っていきました。
探し始めたのは実は2019年の中頃。初めの頃は市内とは言え、土地もたくさん余っていそうだし…と、まさかあんなにも苦労することとは予想もしていませんでした。

敷地の広さ、土地の用途、地主への交渉等何度も繰り返してきましたがどこもうまくいかず。そういったなかで、潟上にあるむつみ造園土木さんの施設「秋田グリーンサムの杜」内に、芝生(野芝)の広場(サッカーコート3/4程度)を造成することを聞きました。もともと、自然豊かな緑のテーマパークである秋田グリーンサムの杜構想にも共感を抱いていました。
広場の完成後、何度か練習で使用させていただいたところ、森に囲まれ車の音が遮られ、まるでキャンプに来ているかのような感覚になりました。選手たちの雰囲気や練習の空気感にも良いものを感じていたのです。
後日聞いたことろではありますが、吉田謙監督も「グリーンサムはテンションが上がります」「車やサイレンの音も聞こえず選手たちの声や支持する声が遠くまで通る」と話していたようです。

砂質が良いことは広場の造成時に聞いており、調べると地下水も活用できることが後にわかりました。
拡張性もあることや、秋田市中心部からは車で25分程度。
秋田市内という概念を取り払い、すぐさま本格的な交渉に乗り出しました。

実はその急いだ背景にはリミットが迫っていたことがありました。
兼ねてから秋田県サッカー協会では、ブラウブリッツ秋田の発展は県内のサッカーの普及や向上に繋がるとして、日本サッカー協会から分配された期限付きの施設整備助成金(天然芝グランドの整備に1,500万円)の活用を考えていました。
その期限が2022年度。資金調達のスキーム(企業版ふるさと納税)を完成させるには潟上市の理解と協力なくしては成しえない事業であったため、すぐに潟上市に働きかけました。それが2021年6月頃となります。

潟上市の鈴木雄大市長は中央大学相撲部出身のスポーツマンであり、スポーツの価値を十二分にご承知いただいていたことや、もともと県職員で財政課にいたこともあり、本件に対しご理解くださいました。
「サッカーを通じた強力な情報発信が可能となり、潟上市の魅力を全国に知っていただく絶好の機会になるものと捉えている。また、市内外のサッカーチームによる練習や試合、天王グリーンランドにある既存の『秋田県フットボールセンター』と連携した使用形態やイベント等の実施により、本市のスポーツ振興や市民の健康増進などの効果と合わせて、交流人口・関係人口の拡大が大いに期待されるものである」と、内閣府への地方創生計画に盛り込むことを決定してくれました。

隣接するグリーンサムの杜を管理運営するむつみ造園土木様にもご理解とご協力をいただけることとなり、紆余曲折、難題を乗り越えながらも潟上市の秋田グリーンサムの杜内にてグラウンド整備を進めることが正式に決定したのでした。

支援に関するお問い合わせ

Contact

潟上市 総務部 企画政策課 企画政策班
電話:018-853-5302